第2章 with YOU (平川)
「ごっごめん!」
眉を八の字に寄せて、申し訳なさそうに下を向く。
ボーッとして何も考えられない。
宙を泳ぐ私の視線を確認し、平川さんが私を抱きしめる。
「こんな状態で言うのも卑怯だけど…」
「ずっと紗友ちゃんの事が好きだったんだ…」
「年が離れてる…こんなヤツに好かれても困るよね…」
「今まで我慢してきたんだけど…本当…ダメだよね…。」
首元に顔を埋めて、落ち込んでいる。
私は平川さんの背中に手を回し、ずっと言いたかった言葉を告げる。
「平川さん…私も…ずっと好きでした。」
「……………!!!!!」
ガバッと両肩を掴まれ、向かい合う。
「今、何て言った!?」
視線を外し、もう一度呟く。
「私も…ずっと…好きでした…」
「…………本当に?」
「……良かったー!!!」
痛いくらいに抱きしめられる。
私達は、再び熱い口づけを交わす。
「クシュンッ!」
「紗友ちゃん。一緒にお風呂入ろうか?」
「平川さん!キャラ変わってます!!!」
END