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奇跡 【ONE PIECE】

第2章 無力


島には、私の知らないものがたくさんあった。
特に興味を引いたのは、何かの果物だった。
少し怪しいおじいさんが売っていた不思議な果物。
グルグル模様のある不思議な果物。
おじいさんは、”悪魔の実”って言ってたような…。
ローに買ってもらおうかと思ったけど、船に戻る時間になったから諦めよう。
船に戻ると、みんなお酒を飲んでいた。
酒盛りだそうな。
ローは、今日の夜にみんなに私を紹介するって言ってた。
つまりは、今から。
みんなは私のことを認めてくれるだろうか。
液体を操ることができるなんて…
気持ち悪いと思われるだろうか…
「知ってるやつもいるだろうが、今日から新しく仲間に加わった女を紹介する。」
ローの言葉に、あたりは沈黙した。
「リンナ。」
ローに呼ばれて私はおずおずとみんなの前に出る。
『あの…私、リンナです…。今日から、宜しく…お願いします…。』
沈黙が続く。
「よろしくねー、リンナ。」
一番最初に声を発したのは、やっぱりクマだった。
「キャプテンに刺されて生きてる人間みたの、初めてだよー。」
クマは自分のことのように喜びながら私のことを話してる。
次第にほかの人たちからも歓声が上がる。
ようこそ! とか、 よろしくな! とか、色々な声が聞こえた。
少し安心したのもつかの間。
「見せてやれ。お前の力。」
ローの一言に再び沈黙が訪れる。
私は一息ついて気を落ち着かせる。
みんなが飲んでるお酒に意識を集中させる。
頭にあるイメージは、竜。
お酒が少しずつ浮いていく。
竜の形を成したお酒が空を泳ぐ。
みんなが息をのんだ。
「「「「「すっげぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」」」」」

大歓声。
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