第5章 ディルムッドの場合

「何だソレは。自分が愛らしいと云いたいのか小娘」
「ええ、だって私はリリィですから」
フフンと笑うリリィに槍トリアと呼ばれたアルトリアが唇を噛む。

「いい加減にしろお前達。宴の時は迫っているというのに優雅に談話とは…余は悲しいぞ。喧嘩せずとももしメイが食べてくれなかったのならば、余が慰め食べてやろう。だから喧嘩はやめるのじゃ」
又しても入る横槍にアルトリア達は一斉にチベットスナギツネの様な顔になる。