第41章 月島蛍は審神者である。5
「で、何に登録したの?」
タブレットを手にその板面をコツコツ叩く月島に又あざとい上目遣いで薬研。
「ツ○ッター……」
「だけ?」
「フェ○スブックも……」
「それだけ?」
「ィ、インス○グラム……」
「終わり?」
「ミクシ○とか後、現代文化が知りたくてピクシ○……」
月島は再びため息をついた。
薬研はそれこそ乱藤四郎のしそうな涙目で月島を見上げた。
「前の主のコト気にかけたから怒ってるのか?……たいしょぉ」
聡明な薬研が月島の怒りの原因を理解していないワケはないが前の主をダシに誤魔化そうとする彼は確かに愛らしかった。
月島はゲイではないが、人並みに美しい物愛らしい物が嫌いではない。
そして薬研は見た目で云うならアイドル級の美少年だった。
そんな少年に『ヤキモチやかないで。今は貴方が一番よ』なんてアピールをされて嬉しくないわけがない。