• テキストサイズ

闇鍋ぱーりー!

第36章 月島蛍は審神者である。


フ、フ、と笑い三日月は裾を払いながら座す。
「俺の前に立ちはだかるとは中々に豪胆。主、では山姥切共々よろしく頼む。して……話したら喉が乾いた……主、茶をくれぬか」
着物の袂を口に当て三日月は云う。

「ハァ……」
月島はまだ震えている山姥切を引き剥がしつつ立つ。

「こんのすけ、じいさんが山姥切に意地悪しない様に見てて」
部屋の隅で丸くなる山姥切をこんのすけに託し部屋を出る月島。

再び戻ってきた時には二つのコップについだ麦茶を持っている。

「はい、どうぞ」
三日月と山姥切の前にコップを置き再びデスクの前に座る月島。

「ふ、む」
小首を傾げなら三日月はコップを見つめる。
「びぃどろの様な器だな……」
云いながら麦茶を口にし再びホゥと息を付く。

「俺の知る茶とは違うが中々に悪くない」
彼の知る茶、とは侘び茶なのだろうが月島には茶道の心得など当然ない。
/ 585ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp