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闇鍋ぱーりー!

第36章 月島蛍は審神者である。


「天下五剣だかナンだか知りませんけど、山姥切をいじめないでくれますかね」
月島は立ち上がり山姥切にまんば布を掛けてやる。

「月島……」
その胴に縋り付く山姥切。

「童子、一度は許してやろう。だが二度目は無い。察せよ、俺を誰と心得る?平安時代の刀工、三条小鍛冶宗近の作にして名物中の名物、三日月宗近ぞ?」
キチッと匕首を切りながら三日月。

「山姥切の主人として自分の刀が嫌がる事をされてるのを過ごせるワケないデショ」
まんば布で山姥切を隠してやりながら月島。

「ん?……ではぬしが俺の主か……これは知らぬ事とはいえ失礼つかまつった。審神者、改めて名乗ろう。俺が天下五刀随一の美剣にして、最古の刀とされる爺、三日月宗近だ」
刀から手を離し恭しく着物を広げ一礼する三日月。

「一応、審神者を始めました。月島蛍です」
まだ山姥切を背中に隠しながら月島。

「ふむ、……よく見れば名の通り中々に美しい主だ」
ツイ、と再び扇で月島の顎を上げさせ三日月。
ふんっとその扇を奪い取る月島。
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