第3章 あるお昼のこと
凛香は屋上でお昼をとっていた。左隣りには国見、右隣りには京谷というなんとも言えないところで。
及「はい凛香!あーん♡」
「え、あー」
及川が食べていた牛乳パンを目の前にだされて口に運ぶ凛香。
花「やっぱりお前!」
「ん?なんですか。お前って言わないでください」
松「好きな奴って及川なのか?!」
全−松、及、「は?」
及「ごめんね皆ー!及川さん幸せ!」
岩「嘘だろ!」
京「どういうことだ?」
部員達は口を開けて固まっている。空いた口がふさがらないとはこういうことだろう。
当の本人は京谷に揺さぶられながら状況を理解できてない様子。
「なんでそうなるんですか?!」
及「もー。とぼけちゃって!メールのアレ受けとったよ☆」
「メール?.....あぁ!間違ったやつか!」
及「間違ったやつ?え?なにそれ!」
国「凛香が間違って及川さんにハートマーク付きのメールを送ったって喚いてましたよ」
「そうそう!好きとかないです。そーいうの面倒いし」
及「えぇーーーー!!」
崩れ落ちる及川となんだ違うのかーとホッとする部員達。凛香はもくもくとお昼を食べている。
「国見も食べる?キャラメルパン」
国「塩キャラメルパンのほうが良かったんだけど」
「可愛くねーな。てか京谷先輩はあたしのチキン食べるなコラ」
京「...うまい」
及「.......」
松「ドンマイ及川」
こうしてお昼の時間が過ぎっていった。及川は崩れ落ち、その他3年メンバーは面白がっている。渡と矢巾と金田一は苦笑いをしながら見守っていた。