第3章 あるお昼のこと
凛香は焦っていた。いつもなら一回かんだだけで終わりにする京谷が一回で終わらずに噛み付いてきたからだ。
「ッ!痛い!京谷先輩痛いです!」
京「だまれ。」
「っ!!」ビクッ
京谷の聞いたことのない低い声に凛香は恐怖を感じた。
及「ちょっと!!何してんの?!」
「痛いです。死ぬ。」
京「.....」
岩「おい京谷!やめろ!そして降りろ!」
京「......ウス」
岩泉に怒鳴られ凛香の上から降りた。
「いったぁーーー!!」
及「ちょっと血出てるよ!」
金「先輩!間に合いましたか...間に合いませんでしたね。」
岩「あぁ。」
金田一は自分ではどうにもならないと思い先輩に助けを求めに行っていた。
「京谷先輩のバカヤロー!」
京「......」
矢「おい!何やってんだ京谷!」
渡「うお!大丈夫か凛香」
ぞろぞろとやってくるバレー部メンバー。
花「またやってんのか」
松「飽きないなー」
「好きでやってるんじゃないです!」
国「またやられてんのかよ。」
「あー。痛い!京谷先輩もう今日は噛まないでくださいよ!」
京「.......」コクっ
京谷は小さくうなずき凛香の血を舐めとった。
「おい!人の話聞いてたんですか?病気になったらどうするんですか」
京「噛んでない。」
凛香はただただ呆れるのであった。