第9章 DIABOLIK LOVERS 激裏
「全力で逃げれば問題ないですよね!」
「ぁあ」
「私明日の朝街に変装するので大丈夫ですよ!」
笑顔を向けると微笑えんだ
カールハインツ様は
「健闘を祈る」とだけいって去っていった
夜中、身支度をすませると、置き手紙と共に街へでかけた
街につくと朝日が登っていた近くのカフェで朝食を済ませて、タンポポの草原に向かった
兵士があちこちにいて正体がバレそうになる
「フードつけててよかった」
タンポポの草原があと少しというところで悪夢が起きた
「ならそのフード取ってやる」
まさかと思い振り返ると
「なっんできゃぁ」
肩を押されて尻餅をついた。
「なんでもこうもねーよこんないい匂い忘れっかよ」
アヤトくんの手が顔に届くところで立ち上がり走り出した
あと50mぐらいであの青いホールに入れる!
そのまま吸い込まれるかのように体が入った
これでようやく…ほっとした時ホールの上から
「逃げられると思うなよラナ」
その一言は、後に、生贄の花嫁に繋がったことを、人間は知らなかった