第6章 心構え
「・・・そうか」
コビーはぐすぐす鼻を鳴らしている。
「うーん、俺には両想いに見えたけどなぁ。それより、まだ告白してなかったとはなぁ」
「言えないです・・・」
「曹長ぉ。男だろ?しっかりしろよ。コビーがはっきり言わねえからそないやったらちゃんも混乱してんじゃねーの」
「・・・ぐすっ」
コビーは目を真っ赤に泣きはらしている。
「とりあえず、今日は寝ろ」
コビーは頷くと「ヘルメッポさん、ありがとう」と、か細い声でお礼を言った。
「ああ」
ヘルメッポは大きなあくびをして、部屋を出て行った。
(僕は肉体だけじゃなく、精神を強くしなきゃダメなんだ。そうじゃなきゃそないやったらさんと向き合うことも、ルフィさん達を追いかけることも出来ない)
コビーは布団を被り、目を瞑った。