第2章 たった1人でのゴールデンウィーク合宿
そう大口をたたき、止める清水や武田先生を無理やり説得した美月が今、
このゲッソリ顔である。
(なんであんなこと言っちゃったんだろ、
男の人の中に1人で突っ込んでいくとか、私には無謀なのに…)
ため息を吐きながらタオルの準備をしていると
スパイク練で自分の番を終えた日向が近寄ってきた。
「美月大丈夫か?調子悪ぃーの?」
「えっ、ううん!そんなことないよ!」
咄嗟に笑顔を作ってごまかす。
納得しない日向を
油売ってると先輩に怒られるよ!と追い立てた。
(翔ちゃんも一緒なんだから、大丈夫だ…)
自分に暗示をかけながら、美月はマネージャーの仕事を進めた。