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【黒子のバスケ】初心な二人

第1章 まず下の名前で呼び合おう


次の日の昼休み。
二人で昼食をとっていた。
いつも通りの穏やかな時間に、今は隠しきれない緊張感が漂っている。
今名前を呼ばなければ、今後呼べないままな気がする。
根性出せ。

「あ、あの、なまえ」

言えた…!
やっぱりどもったし声が小さかった気もするが、やろうと思えば出来るんだよ。

ひとまず名前を呼べた事に安堵して、彼女の様子を伺った。
俺の顔が赤くなっているようだが、そんな事気にしていられない。
名前を呼びたいから、呼んだ。
けれど気恥ずかしくて照れた。
それでいいじゃないか。
これが俺だ。

ばっと勢いよくみょうじさんがこちらを見た。
俺に負けじと顔が真っ赤だ。
なんだ、彼女も同じじゃないか。
なんだかおかしくなって小さく笑った。

「なまえって呼びたいんだけど、いいかな」

「も、もちろん!でも、なんだか恥ずかしいね」

照れくさそうに笑う彼女が愛しい。
可愛いと素直に思って、ありがとうと微笑んだ。

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