第29章 女の子の日 第2弾 菅原の場合
菅原の場合
「なぁ、春風」
『……』
「春風?」
『っ…はい!』
「大丈夫か?」
『す、スミマセン!少し頭が痛くて…』
「あのさ、間違ってたらゴメン」
『え?』
「もしかして、1ヶ月に一度の…」
『……はぃ。本当にスミマセン。今日、薬を忘れちゃって…』
「バファリンでも大丈夫なら、あるけど?」
『いいんですか?』
「もちろん。大地!ちょっと部室行ってくる!」
「ほい。俺も頭痛持ちだから持ってるんだ。困ったら気にしないで言えな」
『あ、ありがとうございます』
「でも、女子は大変だよな。毎月、こんなに体調不良があるんだから」
『私は軽い方の人間ですが、本当に重い人はベッドから出れないし起きれないって言いますからね』
「そんなにか!あ、でも前にテレビで見たけど、吐き気とか腰痛がある人もいるんだよな」
『…スガ先輩。なんか、女子ですね』
(いや。最近の男子は、こんなもんだべ)(いえいえ、絶対に女子力が高いです。お姉ちゃんに欲しいです)(そこはお兄ちゃんって言ってほしい!)