第18章 女の子の日※月島の場合
月島の場合
「…ねぇ」
『…何』
「もしかして、貧血?」
『…何で』
「顔色が優(すぐ)れないみたいだから…」
『あぁ、まぁ、貧血みたいなもんだから気にしないで』
「…もしかして、アレ?」
『あのさ、わかってるなら聞かないで』
「いや、聞かないとわかんないし。ん」
『ジャージならあるけど』
「腰に巻いとけば。ないよりマシでしょ」
『…でも、』
「巻かないなら、僕が巻いてあげるけど?」
『ありがたく貸して頂きます』
(ねぇ、こわい位に優しいんだけど…後で、ケーキ奢れとか言わないよね?)(君の中で僕ってイメージ悪くない?)(否定はしないけど、今回は奢ってあげてもいいよ)(…どうせなら、春風のご飯で)