Fall in love with you【R18】
第4章 ●four
ぽっかり心に穴が空いたまま
「うかいさ、も…あ…あァ…イっちゃ…」
与えられる快感に抗えず
「我慢しねぇでイけよ…」
「んっ、んァああっ…」
虚しい想いを抱えたまま果てた。
「っ…」
静かに流れる涙に、烏養さんは気づいてくれなかった。
「ごめんな…」
夢と現実を行ったり来たりしてる私の頭に烏養さんの大きな手が触れた。
それは何に対して?
抱いたこと?激しくしたこと?
それともハルさんの名前を呼んだこと?
ううん、違うよね。烏養さんのアレは完全に無意識だった。
けど、無意識のうちに彼女を求めてるって事でもある。
いたい。心が、ギシギシと痛みを訴えてる。
泣き出しそうな心を押さえてコロン、と寝返りを打って烏養さんに背を向けた。
薄れゆく意識の最後に聞いた言葉は
「ちゃんと好きになる努力するからな。」
申し訳なさそうな彼の言葉だった。