Fall in love with you【R18】
第3章 third
結局勝手に話は流れ、俺の心に大きな爆弾を残して潰れた奴らは帰っていった。
「おばちゃん、車置かしてくれ!明日取りに来る!」
「あいよー。」
俺らもその後すぐくらいに帰ることになって、あの時と同じように夜道を歩く。
「繋心さ、優稀ちゃんと付き合ったんだろ?」
「おー。」
「なら揺らいでんなよ。」
俺の心の中をピタリと言い当てるような言葉。
でもよ、
「俺は藍原を好きだから付き合ったわけじゃねぇ。」
実際まだ気持ちはアイツに向いてる。
「浮気みてぇなマネはしねーよ。」
タバコに火をつけケータイの画面で時間を確認する。
時刻は10:23。
そろそろ帰ってる頃か…
じゃーな、と声をかけ、俺んちのは違う方向に歩き出す。
「おま、どこ行くんだよ!」
「気持ち落ち着かせに行ってくんだよ」
タバコの煙を纏いながらあいつの家に歩き出した。