Fall in love with you【R18】
第2章 second
ー藍原ー
烏養さんたちが飲みに来た次の日、
いつもと変わらず放課後の練習を見に行く。
「うーかいさーん!」
「はぁ、またお前かよ。」
「何回だって見に来ますよ!」
そう言って笑うと、烏養さんは何がいいんだかって言いながら頭を撫でてくれた。
温かくて大きな手。
会う度にこの人が好きになる。
振り向いてもらえなかったとしても、気持ちを伝えることをやめたくない。
例え烏養さんに好きな人がいたとしても。
「烏養さん、今日も大好きです!」
「へーへー。気持だけ受け取っとく。」
ハッキリとしないこの答えが私の心にプスン、と痛みを伴って刺さる。
もういっそ、お前なんか嫌いだよって言ってくれた方がスッキリするのかな?
「手伝い、してきますね」
「おー。気ィつけろよ。」
でもこの優しさが受けられるなら
このままでもいいのかな、なんて