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Fall in love with you【R18】

第10章 ●ten













ハルの友達にも聞いて回って
めっちゃくちゃ探し回って

それでも見つからなくて。


別れたのに女々しいとか思われっかもだけど
そんなのどうでもいいくらい本当に好きだった。


別れてから藍原と付き合う前までずっと。

付き合ってる間に貰ったモンとか写真とか、
正直捨てられてない。

今は俺の部屋の棚の引き出しん中に仕舞われている。


それくらい、大事な思い出。


******


本当は藍原と付き合ってる間もハルのことが好きだったけど、それは言っちゃいけねぇ気がして話さなかった。

プレゼントの隠し場所も内緒。

メールアドレスや電話番号が変わってないのも。


話せないことばっかの思い出話をひと通り聞くと
ありがとうございます、と小さな声。

「本当にその人のこと好きだったんですね」


あぁ、好きだったよ。

大好きだった。


でもそれは過去で、今はもう、
一番大事にしたい奴は俺の腕の中にいる。


とくんとくん、と緩やかなリズム
シーツ越しのちょっと低めの体温

ハルに似てるからじゃなく、
コイツだから、ここまで愛おしいと思える。





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