Fall in love with you【R18】
第8章 ●eight
ヘアバンドを外し、シャワーで髪を軽く洗ったところで藍原がシャンプーを手に取り「私が洗います」と言い出した。
「自分で洗えるっつーの。」
「私だってさっき自分で洗えたのに烏養さんがしたじゃないですか!」
「あれはお仕置きだ。」
「わぁーもう、うるさい!私がしたいんです!」
そう言うと俺の後ろに回り、優しい手つきで髪を洗い始めた。
「何で後ろ…」
「烏養さん絶対エッチなことする。」
はぁ…全部お見通しって訳な。
「じゃあさっさと洗って暖まって続きしよーぜ。」
「…はい。」
鏡越しに見た藍原の顔は逆上せたからなのか、恥ずかしいからなのか分からないけれど、頬を赤く染めていた。
「目…滲みてないですか?」
「おー、平気だ。」
鏡越しに後の藍原を見るとちょうど目が合ってパッと逸らされる。
「そんくれーで恥ずかしがってどうすんだよ。」
「恥ずかしいものは恥ずかしいんです…」
さっきの行為の方が数百倍恥ずかしいと思うんだが…女って生き物はつくづく不思議だ…