Fall in love with you【R18】
第8章 ●eight
途中で先生と運転を交代して、学校までは俺が運転した。
ハンドルを握りながら考えるのは藍原の事ばかり。
バレーのことも考えなくちゃなんねぇのにな…
コーチとして、ちゃんと仕事果たさねぇと。
これからの烏野がやらなければならない事の多さを思い出し、すぐさまバレーの事に頭を切り替えた。
学校に着く頃には辺りはすっかり薄暗くなり、藍色の空に小さな星が煌めき出していた。
今日は流石に無理…だよな……明日早朝に配達あったもんな…
仕事でもやるべき事を思い出して心の中で溜息を吐いた。
そうなるとゆっくり話せるのは週末か。
話もしてーけどセックスもしてえ。
今週ちょうど生理だって言ってたから週末なら出来るな。ナイスタイミング。
出来なかったらそうだな、ご奉仕させるのもアリ…ってちょい待てメインがセックスの話になってるぞ。落ち着くんだ俺。
バスの車体にゴツッと頭を打ち付け、脳内のピンクな想像を追い出そうとした時、俺に冷ややかな視線を送る我らがマネージャーの清水の姿が見えた。
「……煩悩退散。」
「グハッ…!」
鋭利な刃物で抉られた気がした。