第7章 EMERGENCY
「さっすが雛ちゃーん!こんな男前が二人も彼氏だなんて…お父さん感激だよぉぉぉ!!!!」
そう言ってお父さんは泣き始めた。
優月さんと陽くんはポカーンとしていた。
うちのお父さんは強面の割りに
感動屋さんで天然なのだ…。
人間見た目で判断するもんじゃないっていう典型的なパターンなんです。
「う、うちの、娘を…よろしくおねがしゃっす!!!!!」
そう言ってお父さんは号泣しており、
お母さんはそんなお父さんをよしよしとしていた。
「…本当にすいません…。」
私がそう謝ると、二人は笑い出した。
「ちょ、まじ雛の家族おもしれぇ!」
陽くんは泣きながら笑っていた。
「幸せな家庭って感じでいいな。」
そう言って優月さんは私の頭を撫でた。
恥ずかしくてたまらなかった。
そして、何やらいろんな話をしながら
晩御飯をみんなで食べ終えた。
それから、私たちはうちの家ではゲーム内の事は
喋れないので
優月さんのお店へと
行くことにした。