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第7章 EMERGENCY


相変わらず人気のなく寂しい路地を私たちは通過していく。
何事もなく、もうすぐ町の出口へと差し掛かった。

が、やはり嫌な予感は当たった。

「よう、黒雷さん。元気だったかい?」
その声と同時に二つのナイフがこちらに飛んできた。

優月さんはそのナイフを簡単に剣ではじき返した。

「…っな!カラスか!?」
陽くんは杖を構えた。

「違う。誰だ!出てこい!」
優月さんも剣を構えた。

そう優月さんが言うと
屋根の上から人相の悪いおじさんが降りてきた。

「いやぁ、こんな所でこんな大物と会えるなんて…しかもお荷物連れて…今しか殺れないでしょぉー」
おじさんは怪しげに笑いナイフを舐めた。

「あ、あの、優月さん…。」
私は優月さんを見た。

「大丈夫だ。アサシンだがそんなに強いようには見えない。俺の後ろに隠れてろ。」
そう言って優月さんは少し笑った。

「おいおい、俺も舐められたもんだねぇー。まぁ、アサシンとナイトは相性悪いんだぜぇ?」
そう言っておじさんは怪しげに笑い、姿を消した。

「…っち!」
優月さんは舌打ちをして、
周りを見渡した。

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