第4章 GAME START
「まず、最初に職業について教えるな。」
そう言って優月さんは椅子に腰掛けた。
私達も近くの椅子に腰掛けた。
「まず、雛、お前は『ガンナー』だ。」
「ガンナー?」
「そうだ。ガンナーは主に中距離から銃を使って攻撃する職業だ。」
「な、なるほど…。」
そのままじゃん!と思った事は黙って置いた。
「そのガンナーにも2種類あって、『ライトガンナー』と『ヘヴィーガンナー』がある。お前は『ライトガンナー』だ。」
「ら、らいとがんなー…」
「そうだ。ライトガンナーはヘヴィーガンナーより攻撃力は劣るが、素早く動き回ることが出来る。それ故にその防御力の低さも苦にならない、ってわけだ。」
優月さんは説明を終えて、ふぅっと息を吐いた。
「…えっと、とりあえず、銃で攻撃すればいいんですね!」
「…おう、そういう認識でいいや。」
優月さんは少し不満そうだったが、諦めたようだった。
「俺は!?おっさん!俺は!?」
陽くんはワクワクした顔で優月さんを見た。
「あぁ、お前は『プリースト』だ。」
「ぷりーすと…なんだそりゃ?」
陽くんは眉間にシワを寄せた。
「プリーストは主に回復役だ。」
「…は?つまんねぇー」
陽くんは口を尖らせた。