第4章 GAME START
私と陽くんは学校に着くとメアドを交換し別れた。
教室に戻ると、乃亜がすぐに駆け寄ってきた。
「もぉー!どこ行ってたのぉ?心配したんだよぉ!」
ぷぅっと頬を膨らませて怒る乃亜。
「あぁ、ごめん!ちょっと…」
上手く誤魔化しきれず黙り込んでしまった。
「ねぇ、今朝のってB組の光武くんでしょぉ?付き合ってるのぉ?デート?」
乃亜はわくわくした顔で聞いてきた。
「え!?付き合ってないよ!…って、陽くんの事知ってるの?」
「なーんだぁ。えぇ?だって光武くんカッコイイから1年の時から女の子に人気だよぉー?」
乃亜はつまらなそうに言った。
「え?カッコイイの?目つき悪くない?ひょろいし。」
女の子に人気ってのが少し信じられなかった。
「う~ん。乃亜もそんな好きじゃないけどぉ…でも、カッコイイ方なんじゃない?」
乃亜はふにゃぁっと笑った。
「うーん…そうか。全然知らなかった…。」
まさか同じ学校の人とは思って居なかったからなぁ。
きっと気づかないところですれ違ってたりしてたんだな。
不思議なもんだ。
そんなことを考えながら
午後からの授業を受け、家に帰宅した。