• テキストサイズ

ONLINE GAME

第12章 現実世界。


ふと目を開けると、
そこは優月さんのカフェではなく、
真っ暗な部屋だった。


…あれ?
ここ、前も一回来たような…。



「やぁ。こんなところで会うなんて…。」


不意に後ろから声を掛けられ、
思わず心臓が跳ね上がった。


私はゆっくりと振り返った。


誰かが私に近づいてきた。
だんだん目が慣れて来たのか、
その人物が薄っすらと見え始めた。


「…樋渡…光…さん?」


私がその名を呼んだ時には
彼はもう私の目の前まで来ていた。



「よく覚えていたね。雛。」



樋渡光はニッコリと笑った。



「…あの…ここは…。」


「ゲームが終了したゲーム空間の中さ。」


そういうと、樋渡光は私の手をゆっくりと握った。



/ 198ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp