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第11章 アカシックレコード


家に帰ると、
私はすぐに机の上にレターセットを広げ、
手紙を何度も何度も書き直す。

いつもはすいすい簡単に書けてしまうのに、
優月さん相手となると、
緊張してしまうのか、上手く言葉が見つからない。

伝えたい事は沢山ある。
でも…

文章にするのはすごく難しかった。
ぐちゃぐちゃになった手紙が
ゴミ箱に投げ込まれる。

優月さんへの手紙が出来上がった頃には
すっかり夜遅くなっていた。

私は背伸びをすると、
再び机に向かう。

「…よしっ。」

私はもう一通の手紙を書く。
陽くんに向けた手紙。

陽くんも今…
優月さんに向けての手紙書いてるのかな…?

陽くんってどんな文章書くのかな…。

気がつけば
そんな事ばっかり考えていた。

陽くんの手紙はスラスラと書くことが出来た。

そして、私はその手紙を
カバンの中にいれると、
ベットに潜り込んだ。

手作りのものは
少し早起きしてクッキーを作ろう。

私は少しだけ目覚ましを早めにセットして
眠りについた。

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