第2章 第二章
1分くらい、地面と宙を行き来して宗次郎が強く地面に着地した。
「あれ、目を閉じていたのですか?」
宗次郎の声に目を開けると宗次郎が微笑んでいた。
ドックン。
眩しい・・・・・・!!
宗次郎・・・・・・そんな目で見つめないで・・・・・・!!
日差しに目を細めながらも宗次郎から目が離せなかった。
「絶景でしたよ。時音さんも目を開けていたら良かったのに」
「高い所は・・・・・・ちょっと・・・・・・」
「ははっ。そうですか」
宗次郎は私を地面に降ろしてくれた。
アスファルトじゃない、土でできた道。
当たり前か――。ここ明治だもんね・・・・・・。