第14章 襲撃
目を覚ます。
むくりと起き上がってみると、恭弥も骸も倒れてた。
ツナ「早く皆を病院へ連れて行かなくちゃ!」
リボーン「それなら心配ねーぞ。ボンゴレの優秀な医療チームがこっちに向かってる。」
隼人「良かったッスね。」
ツナ「獄寺君、無理しちゃダメだよ!!」
「その医療チームは不要です。」
誰よりも麗に近い場所から聞こえた声。
麗「・・・骸・・。」
骸「何故なら、生存者はいなくなるからです。」
骸はツナ達に銃を向けていた。
しかし、くるりと向きを変えて自分の頭へ持ってくる。
骸「Arrivederci.」
パァンッと弾を放ち、ドサッと倒れ込む骸。
麗「・・・!!」
リボーン「!麗、目覚めたか。」
ぴょこんっとリボーンが麗の膝に乗った。
麗「ごめんね。私役立たずだった。」
リボーン「んな事ねぇぞ。ケガしてねぇか?」
麗「うん。ちょっと手錠が擦れたくらい。」
リボーン「・・・。」
リボーンは何も言わずに手首に手を触れる。
麗「・・・?リボーンくん?」
リボーン「・・・傷が残らねぇように医療チームには言っておく。少し待ってろ。」
麗「ありがとう。でも、私は最後でいいよ。」
ツナ「鷹宮さん!大丈夫!?」
麗「大丈夫。ごめんね、迷惑かけて。」
ツナ「迷惑だなんて・・・!!」
隼人「十代目に心配かけさせんなよ!」
麗「・・・ごめん。」
ツナ「た、大したケガしてないならそれでいいし!!ね!?」
麗「・・・ありがと・・。」
ふわりと笑う麗に、二人の動きが止まった。
麗「・・・?どうかした??」
ツナ「・・・あ、ううん!!なんでもない!!なんでもない・・・!!」