第1章 転校
「鷹宮さん、何で転校してきたの??」
「鷹宮さんって彼氏いるの!?」
「どこから来たの??」
休み時間になると、鷹宮さんはクラスメートに囲まれていた。
ツナ「・・・凄いなぁ。」
隼人「?何がですか??十代目。」
ツナ「鷹宮さん。凄い質問されてるなぁって思って。」
麗「・・・えーと・・。」
ピンポンパーンポーンと、突然放送の音が流れた。
「鷹宮麗。今すぐ応接室に来なよ。」
そう言ってブチッと切られた放送。
「・・・た、鷹宮さん・・雲雀さんに何したの・・・!?」
ザワザワと騒ぐクラスメート。
麗「・・・雲雀さんって、誰?」
「知らないの!?・・・まぁ、転校してきたばっかじゃ仕方ないか・・。雲雀恭弥。ヤンキーのトップで、うちの風紀委員長。一匹狼で、気に入らない人は雲雀さんの武器のトンファーで咬み殺されるんだ・・・。並盛を支配してるって噂もある人なの。」
麗「・・・ふぅん。そうなんだ。」
カタンッと立ち上がる鷹宮さん。
麗「それで・・・応接室って何処?」
シーン・・・と静まり返る教室。そりゃそうだ。誰も風紀委員のいる応接室には近づきたくない。俺だって近づきたくないs
「さ、沢田が連れてってくれるってさ!!!」
ツナ「・・・は!?」
麗「沢田君って誰?」
きょろきょろと“沢田君”を探している鷹宮さん。・・・黙っていよう・・。
「あそこに座ってる茶髪の男子だよ。」
ゲッ。余計な事言わなくていいのに・・・!!
ツカツカとやってくる鷹宮さん。
麗「・・・教えてくれる?応接室の場所。」
ちょっと申し訳なさそうに話しかけて来る鷹宮さん。やっぱり可愛いなぁ・・・じゃなくて。・・鷹宮さんを困らせるのは、よくないよなぁ・・・行きたくないけど。
ツナ「う、うん。いいよ。」
麗「本当?ありがとう。」
ニコッと笑う鷹宮さんは、やっぱり可愛いと思う。