第18章 未来
真っ暗だった。
けれど、後悔はしてなかった。だから、真っ暗を受け入れた。
なのに、光が差し込んできたの。優しい声で、私の名前を呼ぶの。
嬉しくて、悲しくて、私は光に手を伸ばす。
「麗。」
10麗「・・・きょう、・・?」
10恭弥「・・・おかえり、麗。」
優しく微笑む雲雀。
10麗「・・・ただいま、恭。」
麗もふんわりと笑って答える。
「ねー。ミーここにいていいんですかー?ねぇ、いいんですー?」
10麗「あぁ、ごめんねフラン。」
フラン「・・・雲雀恭弥の視線が怖いですー。」
10麗「ヴァリアー、やめるならこっちにおいで。一緒に世界一周でも行こう。」
フラン「相変わらず唐突ですねー。いいですよー。」
10麗「恭と三人で!きっと楽しいわ!」
フラン「・・・ねぇ麗先輩ー?10年前の先輩も、ミーに気付いてくれましたよー。」
10麗「当然でしょう?だってフランはフランじゃない。」
よしよしと撫でる麗。
フラン「・・・そうですかー。」
「麗さん。おかえりなさい。」
10麗「・・・綱吉君達。」
10クローム「おかえり、麗。」
10京子「おかえり!麗ちゃん!!」
10ハル「お、おかえりなさいです麗ちゃん・・・!!」
ボロボロと泣きながら、それでも笑顔でおかえり、と言ってくれる友人たち。
10隼人「遅かったじゃねぇか。」
10武「おかえりなのな!」
10了平「極限におかえりだ!!」
10骸「・・・遅いですよ、麗。もっと早くに戻ってきなさい。」
10恭弥「・・・おかえり。麗。」
あぁ、やっぱり。この世界をあいしてる。
10麗「ただいま。皆。ただいま、この世界。」
私はまだ、終われないみたいだ。
まだ、足掻いてもいいよね?