第17章 父親

征仁「・・・誰だね、君は。」


恭弥「麗を離しなよ。」




グイッと征仁の腕を掴んで麗を引き寄せる雲雀。






麗「恭弥、何でここに・・・？」
恭弥「ファイルに紙、混ざってた。」
麗「・・・あぁ・・捨て忘れたのか・・・。」



征仁「・・・麗、その男は何だ。」
麗「・・・私が今通ってる並盛中の、風紀委員長の雲雀恭弥。」
征仁「・・・親子の問題に顔を突っ込まないでくれるか少年。」
恭弥「麗はうちの生徒だよ。何勝手に僕の許可もなく転校させようとしてるの？許すわけないでしょ。」
征仁「・・・ハッ。口の利き方もなってないガキだったか。麗、帰るぞ。母さんも家で待ってる。」

麗「！・・・。」



征仁「これ以上母さんを困らせて何がしたいんだ？麗。」





麗「・・・わ、たしは・・！！」
征仁「お前には婚約者だっているんだぞ。いつまでも相手を待たすなんて失礼じゃないか。」
恭弥「麗が認めてない婚約者なんて、そんなの婚約者じゃないと思うけど。」
征仁「だから、君は黙ってろと言ってるだｒ」
恭弥「麗は僕が貰う。」
征仁「・・・は？」



麗「・・・恭弥・・？」




恭弥「貴方は麗がいらないんでしょ？でも僕は麗が欲しい。いいじゃない、それで。」
征仁「な、何言って・・・俺が麗をいらないなんて言ってないだろうが。」
恭弥「結婚させて家から追い出そうとしてるくせに。」
征仁「っ！？」


恭弥「中学生だから知らないとか、気付いてないとでも思ってたの？」
麗「・・・！」

恭弥「麗は自由に生きたいと言ってる。それに答えない親は親じゃないね。」
征仁「・・・貴様・・！！」






「麗ちゃーん！！！」
「鷹宮さん！！！」





麗「え・・・。」



ツナ「よ、よかったぁ・・・！！見つかった！！！」
隼人「十代目に心配かけさすんじゃねぇよ鷹宮！！」
ハル「はひっ！麗ちゃん何で靴履いてないんですか！！！傷だらけじゃないですか！！」
京子「本当・・・！絆創膏で足りるかなぁ・・・？」