第3章 退学
根津「な、何でお前がそれを・・・!!」
麗「カンニングをしただの戯言も言ったそうですね。」
根津「あ、あいつらは私に怪我をさせたのだぞ!!?」
麗「その怪我も大げさですよね。医師に確認させて頂きました。骨折も捻挫もしていないと。ただの軽い打撲にそんな重装備、病院ではしないそうですよ。」
根津「・・・!」
麗「あぁそれと・・・ここは市立中学です。退学なんて出来るわけありませんので。」
サァァァァと更に青ざめる根津。
麗「エリート以外の人間は生きる資格がないんですよね?根津先生?」
生徒会室に戻ると、恭弥さんが窓から外を見ていた。
麗「・・・あーあ・・校庭凄い事になってますねぇ。」
校庭は沢田くんたちに掘り返されたのであろう。グチャグチャになっていた。
恭弥「・・・あいつら咬み殺す・・!!」
麗「落ち着いてください、恭弥さん。明日には元に戻しておきますから。」
恭弥「・・・君がするのかぃ?」
麗「私にそんなスキルはありませんよ。業者にお願いすれば明日の朝には直ってるでしょう?」
業者に電話を入れると、すぐに来て作業を始めるとの事だった。
麗「業者さんすぐ来るそうですよ。あの子達は下校時間までに帰しましょう。」
恭弥「・・・元に戻ってるならいいよ。」
フイッと顔を背けてソファーに座った恭弥さん。
麗「紅茶でも飲みますか?」
恭弥「飲む。・・・それと、敬語いらない。さんもいらない。」
麗「・・・分かった。恭弥。」