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【銀魂】夜桜が咲く頃に

第15章 〈南九〉あなたと共に


 南戸はそう言って、道場を後にした。
「……変な奴」
 九兵衛はぽつりと突き刺さる言葉を放ったが、その表情はどこか寂しいものに見えた。
「若? お部屋に戻らなくていいんですか?」
「あ、ああ……」
 九兵衛はふーと息を吐いて、自室の方へと足を向けた。

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