第5章 〈銀魂〉〇〇しないと出られない部屋
顔が少し熱い。まさか、見破られていたなんて……。
よくよく後ろを見てみると、神楽ちゃんと銀八先生の他にも沖田さん、姉上、桂さん、近藤さん、さっちゃんさん、高杉さん、土方さん、久兵衛さん、山崎さん、それから……。
「……あの……1人知らない方がいるんですけど……」
オレンジ色の髪の毛を後ろで三つ編みにしている男の人……誰かに似ている気がするが……。
「な、何で馬鹿兄貴がここにいるアルカ!」
「え、兄貴?」
ということは、神楽ちゃんのお兄さん!?
「そう、よろしくね」
「こんなところに閉じ込めたのも、お前の仕業ダロ!? さっさと出せヨ!」
神楽ちゃんが語気を荒げる。ここまで怒っている神楽ちゃんを初めて見た……。
「俺のせいじゃないよ。俺も気が付いたら、ここにいたんだ」
……嘘ではなさそうだった。それなら、一体誰が……。
『あーあー、皆さん聞こえますか?』
いきなり、部屋に誰か分からない声が響いた。みんながキョロキョロ辺りを見ると、壁にスピーカーが取り付けられていた。
『ここは○○をしないと出られない部屋です。皆さんにはあるゲームをしてもらいます』
「……あるゲーム?」
土方さんが怪訝そうに眉を寄せる。