• テキストサイズ

【銀魂】夜桜が咲く頃に

第5章 〈銀魂〉〇〇しないと出られない部屋


 ーー意識が遠のいていく。おかしいな……さっきまで教室で勉強していたはずなのに……。

「新八! 新八!」

 あれ? なんか凄く聞き覚えのある声が聞こえる気が……。

「新八!」

「グハッ!?」

 いきなり顔を強く叩かれて、僕は目を覚ました。

「新八! やっと目を覚ましたアル!」

「か、神楽ちゃん? どうして……」

 目の前には、瓶底眼鏡をかけたオレンジ色の髪の毛を2つの団子にしている女の子がいた。ーー彼女は神楽ちゃん。3-Zの同じクラスメイトで、留学生だ。学校が終わって、さっさと帰ったはずなのに……。

「アタシも分からないアル。いつの間にか、この部屋にいたネ」

 僕は部屋を見渡す。真っ白な部屋には何もない。部屋にいるのは僕と神楽ちゃんの2人だけ……。

(……これって……)

 ーー俗に言う、『○○しないと出られない部屋』ではないか? と言うことは……。

(僕と神楽ちゃんが!?)

「はいはい、そこまでー」

 頭に固い何かが当てられる。結構痛い。この声は……。

「あ! 銀ちゃん!」

 3-Zの担任、坂田銀八先生だった。

「新八くん、変なこと考えてんじゃないよー」

「な!? 変なことなんて考えてないですよ!」
 
/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp