ヒーローはどうしても私を可愛たがるようで。*ヘタリア*
第2章 宿泊行事(仮)にて
二日目、迎えたくない日が来た。
藍架「………ない」
私の服、というか鞄そのものがない。
持って行った犯人は分かってる。舞季ちゃんだ。
疑いたくはないけど、ほぼ100%の確率であの子がやったはず。
部屋に今舞季ちゃんは居ない。
別にやり返すつもりなんてない。
むしろ部屋の外から出られない理由ができて嬉し……くはない。
アルフレッド君に会えない。
会えないってわかると、余計に会いたくなる。
なんでだろ。
藍架「どうにかしないと…。」
流石にこの格好のままじゃ外には出られない。
とりあえずマシュー君にメールを送った。
ら、すぐさま返信が来た。
加《大丈夫ですか?今、アルフレッドが藍架さんのところに向かいました。余程藍架さんのことが大切なんですね。》
え。
ちょ、待…これからアルフレッド君来るの…?なんでなんで…
こんな寝起きの格好で会いたくないよ
藍架「…と、とりあえず髪ぐらいとかさないt…」
米「藍架!」
前触れもなく来た。