第4章 碧色 あおいろ 完
午前4時44分
~~♪~♪
「………ぅゔー、こんな時間に誰だよ?寝みぃ。
ちっ、起こしたやつ殺す。」
携帯の通知音に起こされ、眉間に皺をよせながら携帯を睨み付ける。
〔 おめでとうございます。
あなたは10億人に1人の当選者です。
おめでとうございます。
まず簡単なアンケートにご協力ください。
あなたのお名前はさくら様
あなたの性別は女性ですね。
年齢は25歳。
あなたの好きな物語は海賊のお話で間違いないでしょうか?
間違いがなければ下のyesをタップしてください。
yes or no 〕
寝起きのせいか女としてどうか、というほどの口の悪さを披露して受信したメールを開けば、その内容に皺がまたひとつ増えたのは気のせいではないだろう。
そして深く考えもせず、yesをタップする。
ありがとうございます。楽しんで来てください。
そんな声が頭の中に響いたと思ったら、急に眠気が襲い意識が遠退いた。