• テキストサイズ

神様の悪戯

第1章 レイプ


シャワーを浴び、脱衣所に置いてあるバスローブを借りた。
下着はドライヤーで乾かした。

部屋に戻ると、黒川さんは煙草を吸いながら窓の外を眺めていた。

「黒川…さん。」

そう声をかけると、彼は振り返った。

「温まった?」

「うん…ありがとう。」

「まぁ、座りなよ。」

そう言われ、広い部屋の中心にある大きなソファーに座った。

「シュリさ、何で家族いないの?」

「8年前に事故で死んだ。」

ふーん…と呟きながら、黒川さんもソファーに座った。

「あ、吸う?」

黒川さんが煙草を差し出してきた。
私は首を横に振った。

「未成年だし…。」

そう言うと、黒川さんは少し驚いた。

「え、そうなの?20歳くらいに見えた。」

「まだ18だよ。」

「大人っぽいねぇ。」

突然、黒川さんが私に手を伸ばした。
先程の事もあり、思わず後ずさってしまった。

黒川さんは苦笑いをした。

「何もしないよ。ちょっと頭撫でようとしただけ。」

「なんで撫でるの…。」

「だってお前、ずっと泣きそうな顔してるから。」

その言葉で、張りつめていた糸が切れた。
/ 92ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp