第7章 復讐の日
今日は、12月24日。
私の19歳の誕生日。
朝起きると、黒川さんはいなかった。
テーブルの上にメモ書きが残されていた。
"20時には帰る。"
最近はこんな風に、メモを残してくれることも多くなった。
スマホを確認すると、ひなこからメールが入っていた。
"シュリ、ハッピーバースデー!!今度お祝いするね♪"
嬉しかった。
今まで誕生日に誰かからメールをもらったことなんて無かったから。
思わず頬が緩んだ。
"ありがとう。"
そう返信を送り、私は今日の夕飯のメニューを考えた。
黒川さんと同居を始めて、食事を一緒にとる回数が増えて分かったことがある。
黒川さんは肉より野菜派。
味付けは薄めが好き。
魚はあまり好きではない。
今日は特に冷えるし、温かい物がいいだろう。
悩んだ末に、今日の夕飯はシチューとサラダにすることにした。
私は出かける準備をして夕飯の買い物に行った。