• テキストサイズ

神様の悪戯

第1章 レイプ


昨日は考える余裕が無かったが、今日、仕事が休みの日で良かった。

もしも仕事だったら今頃無断欠勤扱いで最悪クビだっただろう。

何があっても、一人で生きて行かなければいけない。
私には頼れる家族も友達もいないのだから。

明日からはまた仕事に行って、学校のレポートをやって…悲しみに暮れている暇などない。

いや、逆にそんな時間無い方がいいのかもしれない。
昨日のことなど早く忘れてしまいたい。

黒川さんと過ごした短い時間は私にとって非日常のようだった。
見知らぬ男に公園で拾われて助けてもらったなんて、まるでフィクションの世界だ。

私はまた、私の日常に戻る。

「黒川さん、帰る。」

「わかった、送ってくよ。」

玄関で、黒川さんに1枚のメモ用紙を渡された。
そこには携帯番号が書かれていた。

「これ、俺の番号。何かあったら連絡しな。」

「ありがとう。」

多分もう、この人と関わることはないけど…。
私はメモ用紙を受け取った。
/ 92ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp