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【カラ松】【一松】DRINK ME

第4章 にごったあおはあかまじり【一松】


*
「…あれ…?ここは…そうだ、私ッ…!」

朦朧とした思考が、瞬間、ハッとして、少女はガバリと起き上がる。

「起きたぁああ?」

少女は自分がソファーに運ばれた事、

自分に毛布がかかっていることに驚き、戸惑った。

ローテーブルをはさんで向かい側には、

自分を誘拐した張本人が、

不満そうに肘を付き顔を覗き込んでいる。

「その様子だともう思いだしたみたいだけど?」

幼児化しているときは気付かなかった。

いや、気づくはずもなかった。

なぜなら、記憶がさっぱりとなくなっていたのだから。

しかし、今なら分かる。

何故、彼が……と、驚きや動揺を感じずにはいられないのだが、

努めて冷静を装い、少女は気丈に答えた。

「どうして?一松くん……」

「ハ、知らないでしょ。僕がどれだけ君のことが好きだったか。

ずっと、ずっと、好きだった。

クソ松にデレデレと紹介された、あの日から……。

デカパン博士のくすり、まちがえたんだって?

……当たり前でしょ。僕がすり替えたんだから。

本当は、君を猫にするつもりだった。

僕は猫好きで通ってるからね、新入りの一匹や二匹、誰も気づきはしない。

そしたら、ずっと一緒にいられたほずだったんだ。

誰にも邪魔されずに、ね。」

その言葉に、否応なくぞっとする。

「博士に頼んで、作ってもらった猫薬を

研究所に忍び込んで、栄養剤とこっそり入れ替えた。

クソ松が博士に栄養剤を頼んでいたことがわかったから、

ちょうどいいタイミングだったし。

でも誤算だったよ。まさか幼児化するなんて、ね。」

ヒヒッ

「どうして知っているのかって?

もちろんでしょ。トト子ちゃん。君のことなら、なんでも知ってる。

僕が知らないことなんて、なにもないんだから……。」

いや、と小さく声が漏れる。

「まぁでも、クソ松を信用させるのは簡単だったけど。

今までごめん、これからは仲良くしよう、なんて。

ぜーんぶ、嘘なのになぁ!!!」

アハハ、と空笑いが響く。

体の震えは、もう、止まらなかった。

「何度も何度も、事あるごとに遊びに行ったよね。

クソ松に会わないといけないのは辛かった。

でも、君に会うためなら、そんなことどうでもよかったよ。」










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