• テキストサイズ

【カラ松】【一松】DRINK ME

第3章 あおのゆめは【カラ松】


「きいたこと、あるような……やっぱり、おもいだせないや。」

かぶりをふった少女は、一人呟く。

「わたしにも、おうじさまが、きてくれたら、いいのにな……さび、しいよっ……!」

涙目になってしゃがみ、自分をかき抱く様にした少女は、

小さく鳴り響く玄関の物音におどろくこととなる。

ガチャガチャ。

「おじさん、かえってきたのかな。」

バンっ!!

扉が、勢いよく開かれる。

「トト子!!」

そこにいたのは、幻でも、夢でもない。

想像していたものと寸分たがわぬ王子さまだった。

「トト子、心配したんだぞ!デカパン博士から連絡があって、急いで帰ってきたんだ。

博士からGPSをつけていて、本当によかった。

さぁ、帰ろう?」

瞬間、身体が熱く疼き、思い出す。

あぁ、あぁ。この人は……私が恋焦がれ、会いたいと、待ち望んだ人。

「カラ松くん……!!」

「あぁ。トト子。迎えにきたよ。」
/ 19ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp