第1章 嘘でしょ?
「……………」
「黙ってないで答えてくれないかな?」
「私は……」
どうしよう
凄くまずい
取り敢えず此処は誤魔化すことにしよう
「私は私です。
それ以外の何者でも有りません」
「うん、凄く分かり易い誤魔化し方したね」
「…………」
無駄だった……
「じゃあ、戸籍が出てこないのはどうして?」
まあ、これはいっか
「私が多分この世界の住人じゃないからです」
「は?」
かくっとしかじか
「……つまり、君が自殺したら俺の家に居たと」
分かってくれたみたいだ
「じゃあ、なんで俺の名前知ってるの?」
あ、
また
やってしまった