第4章 エイプリルフール
「じゃあ材料買いに行こっか」
あの後、郵便やさんに大量の服を頼んだ
「えっと、確かショートケーキでしたよね」
「苺多めにね」
「意外と子供ですよね臨也さんって」
「亞璃亞には言われたくなかったけどね」
「それ、どういう意味ですか」
「亞璃亞さ、苺好きでしょ」
「え?どうして、」
「今のは勘だよ」
「実は勘じゃなかったりして、」
「え、」
「勘ですよ」
べーと舌を出して亞璃亞は先に行ってしまった
「……仕方無いなぁ」
「信号が赤になりますよ!
遅いですよ老けてますよ赤になりますよ!」
「今から行くよ」
そう言って俺は素晴らしい笑みで亞璃亞の後を追った
(亞璃亞、ちょっとまってよ、)
(わわっ!ナイフ持ってこっち来ないで下さい!)