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あ、そうですか【折原臨也】

第17章 変態に恋されてしまいました5題 


3.くっつかないでください移ります変態が


「あ、空っぽだ」

ある日の休日、私は小腹がすいたからいつものように冷蔵庫を開けた
するとどうだろう、入っているのはお茶と調味料だけだ
そう言えば昨日はツナ缶とご飯でしのいだっけ
そんなことを考えつつ準備をする、
折角の休日に外に出かけなくてはならないとは

「……寿司食いたいな」

そうだ、久しぶりに露西亜寿司へ行こう
買い物は……その後でいいか




ーーーと、思って露西亜寿司へ来たのが間違いだった
露西亜寿司の前でいつもながら呼び込みをしているロシア人ことサイモン
その横で親しげに話している黒いのが情報屋こと……

「(臨也かよ!)」

私の方が見つけるのは早かった
しかし動揺してしまい、後ずさった所周りと違う私の動きが目立ち、見つかってしまったのだ

「(うわあぁぁ、こっち見るな!
満面の笑みで手を振らないでくれ!
俺はあんたとは他人だかんな!!)」

そんな願いも虚しく黒は近寄って来る

「亞璃亞、昔の癖出てるよ?照れてるの?
うれしいなぁ、やっと俺を恋愛対象として見てくれるなんて」

どうやら今の心の叫びは聞こえていたらしい

「亞璃亞愛してるよ」

抱きつかれた

「は、離せ!おい、臨也!」

「嫌だよ、亞璃亞は俺の物だ」

「物じゃないし、なんでもいいからーーー」




くっつかないでください移ります変態が

(俺のが移るなら本望だよ!)
(本当にはなしてくれ!)
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