第15章 貴方はだぁれ?
あの男が元々最低な男だとは知っていたけれどここまでとは思わなかったわ、
まだ婚約して2か月も経ってないじゃない
酔っていたから何も考えずに話したんだろうけれど、本当はこのまま隠し通すつもりだったのかしら、
「朝ごはんですよ波江さん、」
「………ええ、いただくわ」
「大丈夫ですか?眉間に皺寄ってますけど」
「亞璃亞」
「はい?相談なら聞きますけど…」
「いえ、今から話すことは貴女のことなのよ、心して聞いて頂戴」
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「…………臨也が言ったんですね?それを」
「ええ、私が直に聞いたわ、酷な様だけどあんな男もうやめなさい、」
「…波江さん」
「何かしら」
「後もう少しでいいんです、後もう少しだけ、様子を見させて下さい」
「…あなたの好きなようにしなさい、貴女のことだもの」
「有難うございます、波江さん」