第14章 とある日のとある日常【2】
さてと、電話…かけていいのかな?
少し不安になり、キョロキョロと周りを見渡すとそこには帰ったはずの波江さんが居た
「あれ、波江さん私これから電話しようと思ってたんですけど」
「ちょうどよかったわ、亞璃亞こっちに来て」
「は、はい?」
「服はちゃんと私が渡したものを来てくれたかしら?」
「あ、はい、先日頂いたものを、」
「ならいいわ、亞璃亞携帯を貸してちょうだい」
「はい、どうぞ」
「有難う、」
そう言うと波江さんは黒い袋のような物に携帯を入れ始めた
「何してるんですか?」
「電波を遮断する特製の袋よ」
「どうしてそんな物を?」
「盗聴器がついてたら嫌だからよ」
「なるほど、流石波江さんですね!」
「ふふ、有難う」
「楽しそうですね?」
「ええ、そうね、」
「多分、今頃焦ってるんじゃないかしら」