第14章 とある日のとある日常【2】
ーー行ったな、
目を開き、毛布をのけ、何時ものコートを羽織る
ーー俺が何もしないと思った?そんな訳無いじゃないか
この時の為に、夕飯を亞璃亞が作っている間、携帯に盗聴器を付けておいた(GPSは常備)
波江には渡さない、亞璃亞は俺のものだ、
我ながら、一人の人間に執着するなんてみっともないと思ったがしてしまったものはしょうがない
亞璃亞はただの人間じゃない
俺の恩人であり、俺の彼女という繋がりがある
他の奴らと一緒にしないで欲しい
俺は携帯に表示されている緑の点を追うべく夜の街へと歩き出した