第2章 ビチ子さん
あたしの名前はビチ子。大阪の舞台関係会社に勤める、ぴちぴちの新社会人。
大学は芸術学部に所属していて、演劇サークルでの活動に明け暮れてました。
名前から察してくれると思うけど、ビッチです。
大学時代はまさに地雷と呼ぶべき生き物で、いろんな男を無自覚に弄んできました。
殴り合い、拉致監禁、自殺未遂。いろんな修羅場をくぐってきたことも、今ではすっかり懐かしい思い出。
で、でもっ!元ビッチだもん!
今はリケ夫一筋だから!リケ夫と付き合うって決めた時に他の男と縁を切ったし!
だから許してそんな目であたしを見ないで!!!
「ビチ子、僕って何人目の彼氏?」
「・・・6人目。」
「経験人数は?」
「えっ・・・あー・・・多分9人・・・。」
「oh...」
あ、あくまで元ビッチだもん!!!
リケ夫と付き合いだしてからは人数増えてないもん!!!