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【おそ松さんR18】君がため

第10章 十四松のひみつ【十四松】




その後、十四松くんは、ひとしきり泣いたあと、泣き疲れたのか、わたしの腕の中で眠ってしまった。

その寝顔は、何かが吹っ切れたかのような安心しきった顔だった。


わたしは、眠った十四松くんを、布団に寝かせた。


今すぐに、とは言わない。

でも、いつか、話してくれるよね……?

十四松くんが抱えているものを、わたしにも教えてくれるよね?


わたしは、そっと十四松くんの髪の毛を撫でた。

さらさらの髪の毛を指で梳く。


「おやすみ、十四松くん」


そっと呟くように言って、立ち上がる。

そして、眠る十四松くんに背を向けて、お風呂に行くために部屋を出た。




だから、わたしは気付くことができなかったのだ。


十四松くんが、本当は起きていて、

物憂げに顔を歪めたことに。




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